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温水式除草は本当に枯れるのか|6日間の定点観測で見えた効果と課題

執筆者の写真: みとみ商事株式会社
みとみ商事株式会社
1 日前
読了時間: 6分

こんにちは。

千葉県八街市で産業廃棄物の収集運搬・中間処理を行っている、みとみ商事株式会社です。


前回ご報告した温水式除草のデモンストレーションから、施工した場所を数日おきに撮影してきました。



今回は、その写真を並べて見たときに感じたことを、そのまま書いてみたいと思います。数字の整理よりも、まず「見てどう思ったか」をお伝えするほうが、この技術の性格が伝わる気がしています。


6日後_施工区画の全景
施工から6日後の路肩です。奥はまだ茶色いまま、手前には緑が戻り始めていました。同じ日に、同じ帯の中で、これだけ表情が分かれます。


最初に驚いたのは、境界の鋭さでした


施工から2日後の写真を見て、まず目を引いたのは色の変わり方ではなく、色の「境目」でした。お湯が当たった範囲は干し草のような茶色、当たらなかった範囲はそのままの緑。その間に、ぼやけた中間がほとんどありません。定規を当てたような線が効果として地面に引かれています。

2日後_施工境界
施工から2日後。左側の緑と右側の茶色の間に、ぼやけた中間がほとんどありません。お湯が当たったか、当たらなかったか。その差がそのまま線になって出ています。


除草剤であれば、薬液がにじんだり、地中を移動したりして、境目はもっと曖昧になります。温水にはそれがありません。

当てたところだけが枯れる。この当たり前の事実が、写真だと効果としてこれほどはっきり見えるのかと少し驚きました。

同時に、これは怖いことでもあります。当て漏らしも、同じ鋭さでそのまま残るということなるといえます。実際、あえて、長めの雑草の場所を選択したタンクの足元はわずかに変化があるものの、緑のままでした。蓋つきノズルを差し込みましたが、秒数が足りなかったのか、変化は少ないようです。


2日後_タンク際
タンクの足元です。蓋つきノズルで温水を当てましたが、草を押し倒しながら根元に当てるという基本動作ができないため、ここだけ施工前と変化が少ない状態で残りました。

作業の丁寧さが、そのまま地面に記録として残る技術だと感じました。


雨が降っても戻らなかった


3日後は雨でした。正直なところ、少しは緑が戻るのではないかと予想していました。表面が熱で傷んだだけなら、水を得れば持ち直すこともあるだろうと。

結果は、茶色いままでした。雨に打たれても、湿っても、色は戻りません。これを見て、地上部については本当に組織が壊れているのだと納得しました。しおれているのではなく、死んでいる。同じ「枯れた」でも、この違いは大きいと思います。


3日後_降雨後
施工から3日後、雨のあとに撮影しました。地面は濡れていますが、枯れた範囲の色は戻っていません。水を得ても回復しないという点が、確認したかったところでした。


その一方で、残っていた緑のほうは雨で明らかに元気になっていました。枯れた場所が空いたぶん、日も当たり、場所も広がったのでしょう。枯らした結果として、残った草が伸びやすくなる。この皮肉な関係は、現場では意識しておいたほうがよさそうです。


3日後_縁の緑
同じ日の、施工範囲の縁です。枯れた場所が空いたぶん日当たりが良くなり、残っていた草がかえって勢いづいていました。

6日後、茶色に二種類あることに気づきました


6日後の写真を見比べていて気づいたのは、同じ茶色でも様子が違うということでした。

一方は、株が完全に崩れて地面に伏し、乾ききっている茶色。もう一方は、色は茶色いけれど、まだ株の形が立ち姿のまま残っている茶色です。そして後者のほうから、新しい芽が出ていました。

6日後_枯死の維持
施工から6日後。十分に熱が入った中央部は、株が崩れて地面に伏し、乾ききっています。この範囲は根まで枯れたと考えてよさそうです。


細い、まっすぐな芽です。枯れた株のちょうど真ん中から、何事もなかったように立ち上がっている。これを見たときが、今回いちばん印象に残った瞬間でした。


6日後_再生の兆し
同じ6日後でも、こちらは様子が違います。茶色くなった株の中央から、細い新しい芽がまっすぐ立ち上がっていました。地際の成長点が生き残っていた株です。


上は確かに枯れている。でも、地際の一点だけが生き残っていた。イネ科の雑草は地際に成長点を持っているので、そこに熱が届ききらなければ、上だけ枯れて下から出直してくるわけです。

枯れ方の写真は見栄えがします。茶色く変わった地面は、温水式除草の成果/効果として分かりやすい。けれど本当に見るべきなのは、その茶色がどんな茶色なのか、崩れているのか立っているのか、という部分だったのだと思います。1週間経って初めて、それが見分けられるようになりました。

6日後_障害物の際
蓋つきノズルで施工した長い雑草の部分は、6日経って変化は少ないです。やはり、長い雑草の部分は「刈る」工程が必要かもしれません。

感じたのは「説明できる技術だ」ということ


課題は残ります。


当て漏らしは残る。

長い雑草の根に届くにはおそらく「刈る」工程が必要。

十分に熱が入らなければ1週間ほどで再生が始まる可能性もある。


決して万能ではありません。

それでも、写真を並べて見て感じたのは、この技術は結果を説明しやすいということでした。どこに当てて、どこに当てていないかが、地面の色でそのまま分かる。効いた理由も、効かなかった理由も、後から検証できる。薬剤を使わないという点だけでなく、この「見える」という性質は、お客様に対して誠実にご説明するうえで大きな強みになると思います。

逆に言えば、ごまかしが利きません。急いで振り回せば、その痕跡もきちんと残ります。作業者の丁寧さがそのまま品質になる。だからこそ、人の腕に頼らずに済む仕組み、つまり熱を閉じ込めて一定時間留め置く方式によって誰でも一定の作業のクオリティが保てる仕組みが必要なのだと、今回の写真を見てあらためて思いました。


観測は続けます


新しく出てきた芽が、これからどう伸びるのか。2週間後、1か月後にどうなっているのか。再施工したら二度目はどこまで効くのか。気温が下がる秋以降で再生の速度は変わるのか。まだ分からないことのほうが多い状態です。

わたしたちは産業廃棄物の収集運搬・中間処理を本業とし、他社様では扱いの難しい廃タイヤやゴムクローラーといった難処理物を、独自の切断技術で資源として再生する仕事を続けてきました。できることとできないことをはっきりさせてからでなければ、お客様に責任を持ってご提案できないと考えています。温水式除草についても、同じように地道に見ていきます。

産業廃棄物の処分や敷地の管理でお困りのことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。お見積りは無料です。他社様で断られてしまった難しい案件も、まずは一度お話をお聞かせいただければと思います。


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